施設入所を考えるとき、「サ高住とグループホーム、どっちがいいの?」
という疑問は、多くの方が最初にぶつかる壁です。
インターネットで調べると情報はたくさん出てきます。
でも「実際に住んでみてどうだったか」まで書かれた記事は、なかなか見つかりません。
私は母の介護を通して、サ高住とグループホームの両方を経験しました。
最初はグループホームが第一希望でしたが、空きがなくやむを得ずサ高住へ。
2ヶ月後にグループホームの空きが出て、転居することになりました。
この記事では、その経験をもとに費用・介護体制・雰囲気の違いを正直にお伝えします。
「どちらを選べばいいか」と悩んでいる方の、少しでも参考になれば嬉しいです。
私自身、施設選びのときは本当に悩みました。
同じように迷っている方に、特に読んでいただきたい内容です。
こんな方に読んでほしい記事です
- サ高住とグループホームで迷っている
- 費用や介護体制の違いを実際の数字で知りたい
- 認知症の親の施設選びで悩んでいる
- 実際に経験した人のリアルな話を聞きたい
サ高住とグループホームの違い、まずここを押さえて
「名前が似ていてよく分からない」という声をよく聞きます。
まず大きな違いをざっくり押さえておくと、この後の比較がぐっと分かりやすくなります。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は、高齢者向けの賃貸住宅に
「生活相談」「安否確認」が付いた住まいです。
介護サービス自体は外部のデイサービスや訪問介護を利用する仕組みで、
比較的自立度が高い方に向いています。
グループホームは、認知症と診断された方が少人数(1ユニット9人)で共同生活を送る施設です。
スタッフと一緒に家事をしたりレクリエーションをしながら、家庭的な雰囲気の中で暮らします。
まずは、私が実際に感じた違いを一覧でまとめてみます。
※入居条件・必ずあるサービス・人数は、厚生労働省「介護サービス情報公表システム」および国土交通省の公表情報(2026年8月時点)をもとにしています。実際の入居条件やサービス内容は、住宅・施設によって異なる場合があります。
※夜間の体制・費用・雰囲気は、私の母が入所した施設の場合です。施設や地域によって大きく異なります。
どちらが向いているかは、その人の状態や状況によって変わります。
次から、体験をもとに一つずつ見ていきます。
費用はどのくらい違う?実際にかかった金額
「施設の費用、正直いくら?」
これが一番気になるところだと思います。
私の母の場合をお伝えします。
サ高住での月額は、13〜14万円ほどでした。
家賃・共益費・食費・生活支援サービス費などが含まれ、入居金は不要。
ただしデイサービスや訪問介護は外部契約なので、利用頻度によって費用が変わります。
グループホームの月額は、11〜12万円ほど。サ高住より少し安く感じました。
介護保険の支給割合が比較的高く設定されているため、
自己負担が抑えられていることも関係しているようです。
ただし、入居金・食費・おむつ代などの細かい費用は施設ごとに大きく異なります。
見学時に必ず確認することをおすすめします。
費用だけで選ぶと、後から「こんなはずじゃなかった」が起こりやすいです。
実は次にお伝えする「介護体制の違い」が、毎日の安心感に一番直結すると感じました。
介護体制・認知症ケアの違い
費用よりも、夜間の対応や認知症ケアの質は、暮らしの安心感に直結します。
実際に入所してみるまで分からなかったことが、ここには多くありました。
サ高住での体験:夜間に感じた違和感
サ高住に入所してしばらくしたころ、ホーム長さんからこんな話を聞きました。
ホーム長さん
「夜になると、お母さまが部屋から出ようとされるので、
安全のために外から鍵をかけて対応しています」
それを聞いたとき、胸がギュッと締め付けられるような思いがしました。
「母は、鍵をかけられた部屋で不安じゃないかな…」
もちろん、施設側も安全を考えての対応だったと思います。
それでも、家族としては複雑な気持ちになりました。

施設によって体制は違うと思いますが、
実際に過ごしてみると、夜間の安心感には大きな差があることを感じました。
私が感じた特徴をまとめると、こんな違いがありました。
☑ 夜間スタッフは1〜2名で2時間ごとに巡回
☑ 認知症ケアの専門スタッフが少ない施設もある
☑ 看護師資格を持つホーム長がいて、体調管理は安心できた
グループホームでの体験:夜も安心できた理由
グループホームに移ってから、夜間の対応はまったく変わりました。
9人のユニットに職員が常駐しています。
母が眠れない夜には、スタッフがそっと話し相手になってくれることもあると聞きました。
もちろん、対応は施設ごとに違うと思います。
それでも、私たち家族にとっては安心感が大きく違いました。
☑ 入居者3人に1人のスタッフ配置
☑ 夜間も職員がユニット内に常駐
☑ 認知症ケアに慣れたスタッフが多い
雰囲気・暮らしやすさの違い
介護体制と同じくらい、毎日の暮らしやすさは大切です。
数字には出にくい部分ですが、体験してみると違いははっきりしていました。
サ高住の雰囲気
入居者が50人以上いる大きな施設でした。
清潔で明るく設備は整っていましたが、「家庭的な温かさ」はやや薄く感じました。
デイサービスを利用する日は活動がありますが、土日は部屋で過ごすことが多くなります。
認知症の方には生活リズムが大切なので、その点が少し気になりました。
施設のInstagramで日常の様子を発信してくれていたのは、離れて暮らす家族には安心材料でした。
グループホームの雰囲気
グループホームに移ってから、母の表情が変わりました。
少人数で、スタッフとの距離が近い。
土日も体操や歌などのレクリエーションがあり、生活リズムが整っています。
食事もスタッフが台所で調理していて、家庭的な雰囲気があります。
「やっぱり移って良かった」と、心から思えました。
母の笑顔が戻った瞬間に、施設は「預ける場所」ではなく
「暮らす場所」なんだと、改めて感じました。

どちらを選ぶか:迷ったときの考え方
「どちらが良いか」より「どちらが合うか」を考えることが大切だと、経験から思います。
サ高住が向いている方
🌿 まだ自立度が高く、介護サービスは最小限で良い方
🌿 医療体制が整っている施設を希望している方
🌿 認知症の診断がまだない方
自由度の高さと医療サポートが強みです。
「一人暮らしは不安だけど、まだそこまで介護は必要ない」という段階には合っています。
グループホームが向いている方
🌿 認知症の診断があり、専門ケアを受けたい方
🌿 夜間も見守ってもらえる安心感がほしい方
🌿 少人数で家庭的な雰囲気を大切にしたい方
🌿 生活リズムを整えてほしい方
少人数ならではの温かさが、本人の安心感につながります。
認知症が進んできた方には、特に合っていると感じました。
母にとっては、少人数の環境が合っていたのかもしれません。
迷ったら、早めに見学を
人気のグループホームは、空きが出にくいです。
「まだ早いかも」と思っていても、見学だけでも早めにしておくことをおすすめします。
私自身、第一希望のグループホームに空きがなくやむを得ずサ高住を選んだ経験があります。
早めに動いておくと、いざというときに慌てずに済みます。
見学より前の段階で、「そもそも施設を考え始めてもいいのかな」と迷っている方は、親を施設に入れるタイミングはいつ?迷い続けた私が感じた5つのサインで目安をお話ししています。
まとめ
サ高住とグループホームは、同じ「介護施設」でも仕組みも雰囲気も大きく違います。
大切なのは「どちらが正解か」ではなく「今の親に合うのはどちらか」を考えることです。
サ高住が向いている
自立度が高い・認知症診断がまだない・医療サポート重視
グループホームが向いている
認知症の診断がある・少人数の家庭的な環境・夜間の見守りを重視
次にすること
- まず両方の施設を見学してみる
- 資料請求だけでも、早めに始めておく
施設選びに”絶対の正解”はないのかもしれません。
「最初に選んだ場所が終の住処である必要はない」
そう思えると、少し気持ちが楽になります。
私も2ヶ月でサ高住からグループホームへ転居しました。
本人にとっても家族にとっても、“今合う場所”を探していくことが大切なのだと思います。
📌 次に読みたい記事
▶ サ高住からグループホームへの転居:後悔しないためのチェックリスト
▶ 母をサ高住に預けて感じた後悔と救い:2ヶ月で見えた気持ちの変化
※費用・サービス内容は私の母が利用した施設の例です。
地域や施設によって異なります。最新情報は各施設・ケアマネジャーにご確認ください。


コメント
こんにちは
今回もとてもわかりやすい内容で
施設を検討されている方に、とても役立つと思いました。
義母の施設入所を考えた時に、こういうブログに出会えていたらと
すごく思います😉
我が家の義母の話ですが、サ高住を見学の際、
記載の内容と同じくらいの金額でしたが、
グループホームは、地域でも違うようで
札幌はかなりお高いです💦
介護度によっても料金の違いがありますが、
基本17万〜19万でその他に、夏のエアコン代と冬の暖房費がかかりますので
グループホームは手厚く見てもらえる分、お高いのかなと思っていました。
ご参考までにと思いコメントいたしました🍀
自分の老後を考えると、払えない金額です😰
maruさん、いつも読んでくださりありがとうございます。
地域によって料金の違いがあるのは聞いていますが、
札幌ではかなりお高めですね。
とても参考になりました。
母のいるグループホームでも光熱費は追加で料金でかかるのですが、
月に数百円ととてもお安いです。
私も老後は子どもに迷惑かけずにすむところを見つけておきたいと
常々思っています。