【体験談あり】サ高住とグループホームの違い|実際に両方を経験してわかったこと

ヒント
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サ高住とグループホーム、どっちがいいの?──
施設入所を考えている人は、施設を選ぶときに直面する悩みのひとつですよね。

私自身も、母がサ高住に入所したあとに「これで良かったのかな…」と後悔や違和感を感じ、
その後グループホームへ移る決断をしました。

この記事では、そんな私の体験をもとに
「費用」「介護体制」「雰囲気」 のポイントから、
サ高住とグループホームの違いをわかりやすく比較します。

施設選びで迷っている方のヒントになれば嬉しいです🌱

🏠 サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の特徴

📌 サ高住の基本的な仕組み

サ高住は、高齢者向けの賃貸住宅に「生活相談」や「安否確認」のサービスがついた住まいです。
介護サービス自体は外部の事業所(デイサービスや訪問介護など)を利用する仕組みなので、介護度が軽めの方や、まだある程度自立した生活ができる方に向いているとされています。

🌸 サ高住のメリット(私の母が入所したときに感じたこと)

  • 看護師資格を持つホーム長さんがいて、体調管理が安心できた
  • 入居者の日常をInstagramに投稿してくれ、家族として様子が分かりやすかった
  • 入院後も戻ってきて最期を迎えられる方がいると聞き、「母ももしもの時は安心」と思えた

実際、母が入所した翌日、他の入居者の方と談笑している母の写真がSNSに載り、家族みんなでホッとしたのを覚えています。

⚠️ サ高住のデメリット・注意点(実際に感じたこと)

  • 入居者数が50人以上と多く、職員さんの目が十分に行き届かない
  • 夜間は職員が1人だけで、母の徘徊を防ぐために部屋のドアを外側から施錠されることもあった
  • デイサービス利用が基本になるため、デイサービスが休み(土日)の日は一日中部屋で過ごすことになった
  • 介護度の見直しを勧められることがあった

こうした状況に「母にとって、これで良かったのかな…」と心が痛むことが増えていきました。

👪 グループホームの特徴

📌 グループホームの基本的な仕組み

グループホームは、認知症と診断された方が、少人数(9人)1ユニットで共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気を大切にし、日常生活をスタッフと共に行いながら穏やかに暮らせる環境が整っています。

🌸 グループホームのメリット(母が移って安心できたこと)

  • 夜間も職員がユニット内に常駐していて、見守りが手厚い
  • 土日も関係なく体操や歌、レクリエーションがあり、生活リズムが整っていた
  • 少人数なのでスタッフとの距離が近く、介護者1人に対して3人の入居者に対応してくれるため安心感があり、母の笑顔が増えた
  • 母が眠れない夜には職員さんが話し相手になってくれたり寄り添ってくれて、心から「移って良かった」と思えた(ドアの外部施錠ももちろんない)
  • 私が見学した施設では、食事もスタッフが台所で調理していて、家庭的な雰囲気を感じられました。(ただし、すべての施設が手作りとは限らず、外部委託の場合もあります。)

⚠️ グループホームのデメリット・注意点

  • 認知症の診断が必須、かつ市区町村の住民票があることが条件
  • 空きが出にくく、タイミングを逃すと入所まで待つことになる

🆚 サ高住とグループホームの違いを比較

ここまでの違いをまとめると、以下のようになります。

項目グループホームサ高住
入居者数9人(1ユニット)約50人
スタッフ配置入居者3人に1人入居者50人に数名
認知症ケア専門ケアがしっかり専門ケアはほとんどなし
夜間対応職員が常駐職員1人で2時間ごとに見回り
レクリエーション毎日あり(体操・歌など)デイサービス利用時のみ(土日休み)
入居条件認知症の診断+市区町村の住民票60歳以上
費用(月額)11〜12万円13〜14万円

👉 こんな人にはサ高住が向いている

  • まだ自立度が高く、介護サービスは必要最低限で良い方
  • 大人数の施設でも気にならない方
  • 一人暮らしに不安があり、医療体制が整っている場所を希望する方

👉 こんな人にはグループホームが向いている

  • 認知症の対応に慣れた職員が多く、安心したい方
  • 少人数で家庭的な雰囲気を大切にしたい方
  • 夜間の見守りや生活リズムを重視したい方
  • 入居者に対し職員の人数が多く、目が行き届いている環境を望む方
  • 認知症の進行が早くならないよう工夫をしてほしい方

💡 私が体験から学んだこと

私が体験から学んだことは、**「見学だけでは分からないことがある」**ということでした。

  • 夜間に安心して過ごせる体制があるか
  • 施設の規模や雰囲気が、本人に合っているか
  • 実際に暮らして気づく違和感がないか

本当は第一希望はグループホームでした。
ですが空きがなく、母の徘徊が始まってしまったため、すぐに入所できるサ高住を選びました。

ところが実際に入ってみると、見学では分からなかった夜間の施錠や職員配置の少なさなどがあり、「母にとって本当に合っているのだろうか」と悩むようになりました。
その後グループホームへ移ったとき、ようやく安心できたのです。

また、人気の施設は空きがないことが多いため、「まだ早いかも…」と思っても、見学だけでも早めに体験しておくことをおすすめします。
そして「ここならいいな」と思える施設があれば、予約だけでもしておくと安心です。
急な徘徊や体調の変化があったときに、慌てずに済むかもしれません。

この経験から、大切なのは“条件やタイミングだけで選ぶ”のではなく、“実際に合うかどうか”を柔軟に見極めることだと強く感じています。

📌 まとめ

サ高住とグループホームは、それぞれにメリットとデメリットがあります。
大切なのは「どちらが良いか」ではなく、「どちらが合うか」を考えること。

迷ったときには、必ず見学をして実際に雰囲気を感じてみてください。
私自身も後悔や葛藤を経験しましたが、最終的には母に合う場所を見つけることができました。

そして、入所後であっても「もっと合う」と思える施設が見つかれば、迷わず移ることも大切だと感じています。
最初に選んだ場所が“終の住処”である必要はなく、柔軟に考えることで本人も家族も安心につながります。

この体験が、同じように悩んでいる方の小さなヒントや励ましになれば嬉しいです🌸

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コメント

  1. maru より:

    こんにちは
    今回もとてもわかりやすい内容で
    施設を検討されている方に、とても役立つと思いました。

    義母の施設入所を考えた時に、こういうブログに出会えていたらと
    すごく思います😉

    我が家の義母の話ですが、サ高住を見学の際、
    記載の内容と同じくらいの金額でしたが、
    グループホームは、地域でも違うようで
    札幌はかなりお高いです💦
    介護度によっても料金の違いがありますが、
    基本17万〜19万でその他に、夏のエアコン代と冬の暖房費がかかりますので
    グループホームは手厚く見てもらえる分、お高いのかなと思っていました。
    ご参考までにと思いコメントいたしました🍀

    自分の老後を考えると、払えない金額です😰

    • えくぼ えくぼ より:

      maruさん、いつも読んでくださりありがとうございます。
      地域によって料金の違いがあるのは聞いていますが、
      札幌ではかなりお高めですね。
      とても参考になりました。
      母のいるグループホームでも光熱費は追加で料金でかかるのですが、
      月に数百円ととてもお安いです。
      私も老後は子どもに迷惑かけずにすむところを見つけておきたいと
      常々思っています。

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