【体験談】認知症の母に起きた“日常の変化”:少しずつできなくなったこと

ヒント
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母との在宅介護の日々。
今では少し懐かしく、笑えることも増えましたが、
当時は「今日は何をやってくれたんだろう?」と、毎日がハラハラドキドキの連続でした。

家の中の“できなくなっていくこと”にどう向き合い、
どんな工夫で乗り越えてきたのか。

今回は、そんな生活の中の「ちょっと困った」をどう支えたかについて、
私の経験をもとにお話ししたいと思います。

クーラー問題:スイッチON→OFF→リモコン失踪!?

「暑いし、クーラーつけておこう」と思って出勤したある日。
夕方帰宅すると、部屋がムワッ……。

あれ?クーラー止まってる!?
慌ててリモコンを探すけど、どこにもない。
母に聞いても「知らんよ、知らん」と一点張り。
いやいや、絶対触ってるでしょ!?(笑)

結局、30分以上探し回って、ようやく発見したのは……
まさかの「食器棚の引き出し」!🍽️

以来、私は出勤前にクーラーを付けてリモコンを隠すことにしました。


熱中症対策:タイマー&リモコン隠し作戦

デイサービスの日は母が不在になるので
私が出勤前にクーラーをタイマー設定して出かけていました。

・朝 9:30に「切タイマー」
・夕方 16:00に「入タイマー」
・リモコンはしっかり隠して出勤!

……のはずが、リビングのドアが開けっ放しになっていて、
部屋の温度は送風モードか!?ってほどのぬるさ😅

母に言っても「知らんよ〜」と言われるだけ。
設定温度をやや低めにするくらいしか、もう対策はありません。


電子レンジが使えない!? 〜冷たいおかずと黄色いテープ〜

夕方、レンジを開けると……
お昼に食べるはずだったおかずが、そのまま残ってる。

温めた形跡なし。もう食べられません(涙)

他にも、トースターとレンジを間違えておかずを入れていたことも。
(焦げなくてよかった〜💦)

何度も説明して、「このボタン押すだけだからね」とスタートボタンに黄色いテープを貼って目印にしたけれど、やっぱり使えなかった💧


小鍋作戦、始動!

冬は冷たいおかずじゃかわいそう。
そこで私は、小鍋に汁物を移しておいて、火をつけるだけの状態に。

IHなので火事の心配も少なく、母でも安心。
ご飯は炊飯ジャーの保温でOK、おかずは……まぁ仕方ない(笑)


郵便物が届くたび、ゴミ箱チェックの日課に…

母は毎日、郵便受けを見に行くのが日課。
でもそのうち「誰宛か」が分からなくなり、
何でも開封して、自分に関係なさそうなものはポイ…😱

夕方帰宅した私は、まずゴミ箱チェック。
大事な郵便が捨てられていないか、毎日がスリル満点。

時にはすでにゴミ箱が空っぽで、外のゴミバケツに捨てられていて手遅れのことも…。
もうこれは大事な書類がなかったことを祈るしかありません(苦笑)


不在票も、どこへやら…

宅配便も同じく。
インターホンに業者さんが映っていても、不在票がどこにもない。

捨てたよね? 捨てたでしょ?(笑)

娘と息子にも情報共有して、思い当たる荷物があればインターホンに映っている業者に問い合わせ。
それが手間なので、時間指定ができる荷物は必ず“夜の一番遅い時間帯”に指定するようになりました。


ゴミ出しの曜日がカオス

母は「ゴミ出しは私の役目」と思っていて、毎日「今日はゴミの日?」と確認してくるのですが
当日になると忘れる or 勘違いして前日に出してしまうことも。

間違って出されると、私がこっそり回収に行く日々。

なるべく朝のうちに「今日はゴミの日じゃないよ〜」と声をかけて
母が動き出さないようにしていました。
母が動き出す前に先回りしてブロックし、静かに一日を乗り切る作戦です。

母にとって「ゴミ出し」は大事な役割だったからこそ
「今日は違うよ」と伝えるタイミングも、毎回ちょっとした駆け引きでした。


お風呂に“たっぷり水”──記憶のズレとラミネート作戦

うちのお風呂は自動運転でスイッチひとつでお湯がたまるのですが
母の記憶は昔のまま。

「お風呂=水をためて沸かすもの」だと思っていて
帰宅するといつも満杯の水風呂が…🥶

それからは、「お風呂の水は入れなくていいです」と書いたA4の紙をラミネートして
お風呂のふたに置いておくようにしました。

これが大成功!
以降、水をためられることはなくなりました✨


洗濯は母の“誇り”だった

母は洗濯が大好き。
「干してくれる?」と頼むと
「いいよ、干すよ!」と嬉しそうに引き受けてくれました。

ただし、洗濯機を私が回している最中に少し目を離すと……
洗濯機が止まってる!?

電源消したよね?消したでしょ?(笑)
母:「え?知らんよ〜」

どこまで進んでたか分からないので、やり直しコースへ直行。
こうして私は、“洗濯機の番人”になることを決意しました。


干し方の変化と、そっと直す気持ち

母が干してくれる洗濯物も、だんだん個性的になって

・ハンガーの向きがバラバラ
・洗濯バサミの位置が絶妙にズレてる
・ハンガーを首の穴じゃなく袖に通して干されていたり(笑)

でも、母の張り切っている姿を見ると言えなくて
こっそりトイレに行ってる間に直す日々。

「もう任せられないなぁ」と思っても、母の“役割”を取り上げたくなくて。
入所する直前まで、
「お母さん、洗濯干しお願いね」と頼み続けていました。


おわりに

「できないこと」が増えていく毎日。
正直イライラすることばかりでした。
でもその中に、まだできること”をどう守るかを大切にしてきました。

工夫で支えることも
そっと手を添えることも
ただ見守ることも・・・

そのすべてが、母と私の「生活のかたち」だったのだと思います。


もし今、同じように悩んでいる方へ

今思えば、懐かしくて、ちょっと笑えることもたくさんあります。
でも、当時は本当に「今日は何が起きるの!?」とハラハラドキドキの毎日。

脳のリソースはフル稼働。
ちょっとしたトラブルにも、いちいち頭を切り替えて対応しなきゃいけなくて
正直、疲れ果てていました。

だからもし、あなたが今
「どうしてこんなことに…」「もう無理かも…」と思っていたとしても
それはあなたの頑張りが足りないわけじゃありません。

認知症の介護は、“見えない変化との戦い”であり
同時に“心の整理が追いつかない日々”でもあります。

どうか、自分を責めないでくださいね。
そして、よかったら私の失敗と試行錯誤が、あなたの心の助けになれたら嬉しいです。

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