母と娘たちの皮膚科通院物語──待ち時間と、少しずつ戻った姉妹の絆

さいきんのこと
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認知症の母を連れての皮膚科通院。
今回は“治療”そのものよりも、「待ち時間の過ごし方」や「付き添いの工夫」、
そして姉との関係についても綴ってみようと思います。

現在も通院中の出来事を、進行形でお届けします🌼


きっかけは、ホームからの一本の電話

6月のある日、母がお世話になっているホームから電話がありました。

「お母様の横腹あたりに大きなイボがあり、それを掻きむしって化膿して膿が出ています。
都合のつくときに皮膚科を受診してもらえませんか?」

訪問診療でも対応は可能とのことでしたが、私は「近いうちに皮膚科に連れていきます」と伝え、2日後に会社を休んで母を連れて行くことにしました。


イボは以前にも…

母の横腹にあるイボのようなものは、以前一度皮膚科で切除してもらったことがあるものでした。
しかし、時間が経つとまた少しずつ大きくなり、夏になると痒がるように…。
今回はそれが悪化して化膿してしまったようです。


混雑する皮膚科と、母の妄想タイム

朝9時過ぎに到着した時点で、待合室はすでにほぼ満席状態💦
かろうじて空いていた席に母と並んで座っていると、ウトウトしながら妄想の世界へ──

にこやかに宙を見ながらブツブツと話し始めました。

「親方と話しよる。あんたには聞こえんやろ」

と、私に言うと、また宇宙と交信中・・・
取り乱すこともなく、母なりに穏やかに待ってくれてほっと一安心ではありましたが
周りの人の目が気になり・・・
母よ、そろそろ眠っておくれ(願)と心のなかで祈っていました。


診察と処置、そしてシュークリーム

待つこと1時間半、ようやく診察室へ。
患部を見せて状態を説明すると、

「本当は切除したほうがいいけれど、今日は時間がないので液体窒素で焼いて様子を見ましょう」

とのこと。処置が終わると、薬を塗ってガーゼを当て、2週間後の再診を勧められました。

病院の駐車場が満車だったため、少し離れた駅のコインパーキングまで歩いて向かいました。
母の手をつなぎながら歩いていると、

「おしっこしたくなった…」

あ〜病院で聞いておくべきだった!と反省しつつ、駅のトイレへ。
その帰り道、コンビニで「なにか食べる?」と聞くと、母は

「朝から何も食べてないからお腹すいたよ」

と(笑)
シュークリームを買って、車の中で食べてもらいました。
大好物のシュークリームをニコニコ食べる姿に、こちらもつい笑顔になりました。


2回目は姉に、そして3回目からは連携プレー

次回は平日で私は仕事の都合がつかず、姉にお願いすることに。
快く引き受けてくれたものの、後でLINEで確認すると…

「もう、大変やった!」

と返信が(笑)

母が「帰る」と何度も言い出し、3回も外に連れ出してはまた戻る…を繰り返したとのこと。
これは一人じゃ無理だ…と、3回目からは姉と2人で連携プレーをすることにしました。

役割分担で心に余裕を

3回目の受診日。朝8時に姉がうちに来て、まず皮膚科へ向かって姉は受付を担当。
私はその間にホームへ母を迎えに行き、病院で合流。

この流れにもだいぶ慣れてきました。

待合室では母が「仕事を抜けてきたから早く帰らんと」と席を立とうとする一幕も。
姉が外に連れ出して気分転換をしてくれたおかげで、無事に受診できました。

車を降りるとき、姉は母の手を取りながら

「ほら、おいで」

と、まるで子どもに話しかけるような優しい声で接していました。
そんな姿を見て、ちょっと嬉しくなりました。😊


切除交渉と、まさかの展開

数回目の受診で、私は先生に聞いてみました。

「イボの切除は難しいですか?」

すると先生は少し不機嫌そうに

「患者さんが多くてね。あなたはいいけど、看護師が無理をすることになる」

とちょっとご立腹…。

「しまった、言わなきゃよかったかな…」と思っていたら、

「よし、ちょっとイボを削いでみよう」

と突然の展開!

母は処置室へ。私と姉は待合室で待ち、しばらくして削いだ患部の説明を受け、検査にも出されることになりました。そして次回の受診まで結果待ちとなりました。


経過と検査、そして歌声に癒されて

その後も2週間に1度の通院は続いていますが、
イボを削いだおかげで母も以前より痒がらなくなり、膿や汁もかなり減りました。

検査の結果は、

「ちょっと怪しい部分はあるけれど・・・気になるならもう少し広く切除もできる。
でも私だったらこのまま様子を見るかな」

とのこと。
私達も先生の意見に同意し様子を見ることにしました。

帰りの車では、母が珍しく

「もしもしカメよ〜カメさんよ〜♪」

と口ずさんでいて、私と姉は思わず顔を見合わせて笑ってしまいました。


通院付き添い、私たちなりの工夫あれこれ

通院も回を重ねていくうちに、少しずつ私たちなりの「やり方」ができてきました😊

姉と二人体制で動くようになってからは、
「受付係は姉、ホームへのお迎え係は私」と、役割を分担するように。

こうすることで、母の待ち時間を少しでも短くすることができて、
私たち自身の気持ちにもちょっと余裕ができたように思います。

病院によっては、順番が近づいたときに電話で知らせてくれるところもあるようなので、
受付のときに聞いてみるのも良いかもしれませんね✨
(ちなみに私たちの通っている皮膚科はNGでしたが…😅)
ネット受付ができる病院なんかも、便利ですよね。


もし「今日は一人で付き添いなんだ…」というときは、
先に受付だけ済ませて、だいたいの待ち時間を確認してから迎えに行く、
という方法もアリかもしれません。

もちろん、それもなかなか難しいときもありますよね。
そんなときは、無理せず誰かに頼ってみるのも大切なことだと思います🍀


私も最初は一人で連れて行ったのですが、
あのときは心細くて、実際の時間より待ち時間がずっと長く感じました。

そして、母をホームに送って自宅に戻ったとき、
たった数時間のことなのにドッと疲れが出てしまって…。

でも、姉と一緒に通院するようになってからは、
「ふたりで乗り切る」感覚が心強くて、母の言動にも自然と寛容になれてきました。


親子三人で過ごす通院の時間。
まるで昔に戻ったような、どこか懐かしい時間にも感じられて・・・
「ああ、こういうのも悪くないな」と思えるようになってきました😊
そんなふうに思える時間が、少しずつ増えてきたような気がします。


通院を通して見えてきた、家族のかたち

実は以前、母の施設入所をめぐって姉と少しギクシャクしていた時期がありました。
(そのときのことは、こちらの記事に詳しく書いています)

でも、ケアマネさんの

「最終的な施設の見学はお姉さんも一緒に行かれたほうがいいです(キッパリ!)」


という一言がきっかけで、思い切って姉を施設見学に誘ったことで
少しずつ姉との距離が戻ってきたように思います。

今では姉と協力して母の通院を支えられるようになり、
親子三人で過ごす時間は昔に戻ったみたいな感覚を感じるようになりました。

遠い昔、私が子どもだったころのように、
母の手を取りながら一緒に歩く時間は、どこか懐かしく、優しいものでした。


もし、同じように親の通院や付き添いで悩んでいる方がいたら
参考にしていただけたら嬉しいです。
そして少しでも心が軽くなりますように🍀

続きの記事はこちら 👉 皮膚科通院が終わった日の記録

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