玉ねぎはどこに行った?:笑えるようで笑えなかったあの日の思い出

つぶやき
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在宅介護の“暗黒時代”と呼んでいたあの頃。
その日常は、涙とため息と、そして時々…玉ねぎの謎(笑)
当時の私はメンタル的にかなりしんどい時期でしたが、今ではちょっと笑える、そんな一日のお話です。


玉ねぎが消えた!?

まだ母がデイサービスを頑なに拒否していた頃の話です。
家にこもりっきりの母と、リモートワークで在宅中の私。私は2階の自室でパソコンに向かっていました。

お昼ごはんを済ませたあと、夕飯の下ごしらえをしておこうと思い、キッチンで玉ねぎをみじん切りにして炒めておきました。
この日のメニューはハンバーグ✨

炒めた玉ねぎは、粗熱をとるためにボウルに入れてラップをかけ、流しの上に置いておいたのです。
これで夕方にはミンチと混ぜて焼くだけ!と、再び仕事に戻るため、2階へ。


17時すぎ、衝撃の展開が

仕事が終わり、キッチンへ戻ると
あれ? 玉ねぎがない!?

ボウルごと、跡形もなく消えていました。
一瞬、「母が気を利かせて冷蔵庫にしまってくれたのかな?」と思いましたが…
冷蔵庫にも、冷凍庫にも、どこにもありません。

狐につままれた気持ちで、ソファでテレビを見ながらうたた寝していた母に声をかけてみました。


「玉ねぎ?知らんよ」

「ねえ、お母さん、さっきここに置いてた玉ねぎの炒めたやつ知らん?」

寝起きでぽけーっとしていた母は、
「知らんよ〜、ばあちゃん(※母は自分のことをこう呼びます)は見てないよ。どこに置いとったん?」

「流しの上。ボウルに入れてラップしてたんだけど…」

「ふ〜ん、知らん知らん。」

その後も探しまくりましたが、見当たらない。


炊飯ジャーに…玉ねぎ!?

いよいよ本当に不思議で、私は混乱気味に炊飯ジャーを開けました。すると…

なんか、混ざってる!?
白ごはんに、玉ねぎの香り…。

まさか。

……いや、まさかとは思うけど。

これはもう、母しかいません。

しかもよく見れば、炒めた玉ねぎのみじん切りは、ぱっと見“冷やご飯”にも見えなくもないんです。
おそらく母は、「あ、冷やご飯がある」と思い込み、ジャーに移してくれたのでしょう。

もちろん、悪気はなかったのだと思います。
でもそのときの私は、思わず「ちょっとぉ〜!なんでそんなことするの…!」とイライラしてしまいました。

「お母さん、ご飯の中に玉ねぎ入っとるけど、混ぜたやろ?」

「え? そんなんするわけないやん!誰がそんなことしたんやろね〜?」

と、完全に他人事(笑)


じゃあ小人の仕業ってことで

どう言っても認める気配がない母に、私は皮肉たっぷりに言いました。

「きっと、小人がいたずらしたんやろね。」

すると母は
「はっはっはっはっは! そんなことあるはずないやろー!」
と大爆笑。

私は心の中で、
「そうよ、そんなことあるはずない。お母さんがやったに決まってるんやから(笑)」
と、苦笑い。


ハンバーグはチャーハンに変身

しかし困りました。玉ねぎご飯なんて、玉ねぎを除くこともできません。
でも、ふと思いつきました。

「そうだ、チャーハンにしよう!」

ということで、その日の夕食は、ハンバーグ予定から急遽チャーハンに変更。
玉ねぎは見事に全体に混ざっており、よく炒められていたので、意外と美味しかったです。
何とかなるもんです(笑)


今では笑える、かけがえのない思い出

当時の私は、そんなちょっとした出来事にも心がささくれていて、正直笑えませんでした。
「また余計なことして!」って、イライラしてた自分を思い出します。

でも今では…
あの玉ねぎ事件も、ちょっと懐かしい思い出のひとつ。

きっと母は、その日のうちに忘れていたと思います。
だからこそ、私の記憶に残しておきたいなって思うんです。


Memo:認知症のあるある?

冷蔵庫のものが消えたり、いつの間にかアレンジされていたり…。
認知症のある家族との暮らしでは、“名もなき珍事件”が日常茶飯事。

そのときは戸惑っても、
「まあ、そんな日もあるよね」って笑える日が、いつか来ると思います😊

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