【体験談】グループホームのお食事会レポ:母の「今」と施設の日常が分かった一日

グループホームのお食事会で、母と家族が食事を前に並んで座る水彩風アイキャッチ画像。 さいきんのこと
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今年の秋、母が暮らすグループホームでお食事会が開かれ、姉と一緒に参加してきました。
春の開催時は曜日を間違えて参加できず、ずっと心残りだったので、
今回は少しワクワクしながら向かいました。

玄関先でカーテンを開けたり閉めたりしている母の姿を見つけてドキッとしました。
しかし職員さんの声かけでこちらに気づき、ふっと驚いたような表情を見せてくれました。

席に着くと、母はなんとお化粧をしておめかし姿。
「施設に入ると家族と過ごす時間は減るのかな」と思っていた時期もありましたが、
こうした行事を通して、母の「今」の暮らしを近くで感じることができます。

ホームの雰囲気や他のご家族との交流、そして母のおちゃめな一面。
そんな様子を今回のレポートでお届けします。

これから施設を検討している方にとって、お食事会がどんな雰囲気なのか
「家族がどれくらい関われるのか」も伝えられたらと思います。

春のリベンジ:お食事会へ姉と参加

春に開催されたお食事会は、曜日を勘違いして参加できず…
その日は本当に悔しくて、ずっと心残りでした。
だからこそ、今回の案内が届いた瞬間、「今度こそ絶対に行く!」と心に決めました。

まずはスケジュール帳にすぐ記録し、姉にも参加できるか確認して、
翌日にはホームへ参加の返事を連絡してました。
案内をもらって翌日には連絡が完了し、まさに準備万端です。
自分でも驚くほど張り切っていたんだと思います(笑)

季節がぐっと進み、風も冷たくなってきたので、母の冬服と羽毛布団も準備して持参。
こうして季節ごとに衣類や寝具を整えるのも、入所後の“家族の役割”として自然に生活の一部になってきました。


玄関の先にいた母とちょっとした不安

部屋の窓辺でカーテンを開けて笑顔を見せる母と、少し驚いた表情で見つめる娘を描いた、やわらかい水彩風イラスト。

ホームに到着し、玄関で靴を脱いで上がった瞬間、ふと廊下の奥に動く影が見えました。
よく見ると、母が窓のカーテンを開けたり閉めたり、また開けたり…。
その姿を見た瞬間、「あれ、もしかして帰りたい気持ちが出てるのかな?」と、胸が少しざわつきました。

帰宅願望が出ている時の母の表情を知っているだけに、どうしても心が敏感になります。

でも、職員さんが
「〇〇さーん、娘さんが来られましたよー!」
と明るく声をかけてくれた途端、母がスッとこちらを振り向きました。

その表情は、「え?来てたの?」と少し驚いた顔。
でもすぐにこちらへ歩いてきて、迷いのない足取りで近づいてくる姿を見て、
「あぁ、今日はちゃんと私だとわかってくれているんだな」と心が軽くなりました。
母はその日の体調によって、娘の私を認識できないこともあります。
だからこそ「今日はちゃんと分かってくれている」と思えて、ほっとしました。

その安心感がじんわり広がって、先ほどまでの小さな不安がふっと軽くなりました。


まさかの“おめかし姿”にほっこり

グリーンのアイシャドウをした母が微笑み、娘が驚いたような表情で見つめている水彩風イラスト。

廊下で母と合流し、そのままダイニングルームへ案内されました。
席に着く前にふと母の顔をよく見ると……なんだかいつもと雰囲気が違います。

「ん?眉毛が一直線……?」
「まぶた……薄いグリーン!? アイシャドウ?」

思わず二度見してしまうほど、母はしっかりお化粧をしていました。

思わず母に

えくぼ
えくぼ

「お化粧したと?」

母

「え?してないよ」

まるで心当たりがなさそうな返事。
そのとぼけたような表情がまたなんとも可愛くて、思わず笑ってしまいました。

ちょうどそのタイミングで職員さんが
「今日はみなさんでお化粧を楽しんだんですよ〜。」
と教えてくれました。

見渡すと同じテーブルの入居者さんたちも、いつもより少し華やかなメイク。
母も、メイクしてもらったこと自体は覚えていない様子でしたが、どこか誇らしげな表情で、嬉しそうに私たちの隣へ座りました。

こうして生活の中に“楽しみ”を作ってくれるホームの雰囲気に、心がじんわり温かくなりました。


同じテーブルのご家族との交流

グループホームのお食事会で、母と女性の入居者、家族が一緒に食卓を囲み、あたたかな時間を過ごしている水彩風イラスト。

私たちは並んで座り、向かいの席には別の入居者さんとその娘さんがいらっしゃいました。
最初はお互いに軽く挨拶を交わす程度でしたが、待ち時間の間に自然と話が弾んでいきました。

96歳の入居者さんとの出会い

向かいの入居者さんはなんと 96歳。
母より10歳も上とは思えないほど肌艶がよく、姿勢もシャキッとされていて、とても若々しい印象でした。

娘さんによると、この施設には約4年前に入所したそうです。
以前は有料老人ホームに入所されていたものの、見守りの体制があまり合わず、
より安心できる環境を求めて今のグループホームへ転居されたそうです。
ここでの生活は落ち着いていて、毎日新聞を読むのが日課とのことでした。

お話ししていると、その入居者さんにも 帰宅願望がときどき出る と聞きました。
「帰ろうかな」と言われたときには、
娘さんが「今はまだコロナが流行ってるから、帰れないんだよ」
と優しく説得しているそうです。

帰宅願望の話を聞いて感じたこと

「認知症の進行や入所年数に関わらず、帰宅願望は誰にでも起こりうるんだな…」
と、あらためて実感しました。

少し寂しい気持ちにもなりましたが、同時に
「うちだけじゃないんだ」
と知れたことで、心がすっと軽くなった部分もありました。

行事の場でご家族と交流できることは、ホームの雰囲気だけでなく、
他のご家族が抱えている思いや日々の工夫も知ることができ、とても貴重な時間だと感じました。
認知症では、環境が安定していても帰宅願望が出ることがあり、入所期間や進行度とは関係がないことを改めて感じました。


今日のお食事メニューと母の食べっぷり

しばらくすると、テーブルにお弁当が運ばれてきました。
ふたを開けた瞬間、思わず「わぁ…」と声が出るくらい、彩りがとてもきれいでした。

【この日のお食事の献立】

季節を感じさせる食材も多く、見ているだけで嬉しくなるような内容です。

母のお弁当はメニューは同じですが、ご飯が少なめの調整 がされていました。
こういう細かな配慮が、本当にありがたいなと感じます。

そして母はというと
まずは天ぷらからパクッと。
その次は、まさかのフルーツをおかずにして炊き込みご飯を食べ始めました。

「え?その順番で行く?」と思わず心の中で突っ込みつつも、
美味しそうにモグモグ食べている姿を見ると、
「美味しければ順番なんてどうでもいいよね、母さん」
と、なんだか笑ってしまいました。

結局、残さずにきれいに完食し、
「お腹いっぱい!」と満足そうな笑顔。
その晴れやかな表情に、こちらまで嬉しくなりました。

コーヒーをめぐる、母のおちゃめな一言

グループホームのお食事会で、母が「私もコーヒー」と指を立てて笑顔で話し、コーヒーを持つ家族が驚きながら見守っている水彩風イラスト。

食後には、飲み物のサービスがありました。
職員さんが「コーヒーと紅茶、どちらにされますか?」と尋ねてくださり、
私と姉は迷わずコーヒーをお願いしました。

母に「飲み物どうする?」と聞くと、
「私はもうお腹いっぱいだからいらない」
と、きっぱりした返事。

「そっか、じゃあ私たちだけいただこうか」と話していたのですが
私たちのコーヒーが運ばれてきた瞬間、母がスッと手を挙げて

「私もコーヒー」

と、まるで当たり前のように注文。

え?さっきの「いらない」どこ行った?
その切り替えの早さに、思わず姉と目を見合わせて笑ってしまいました。

結局、母はコーヒーもすっかり飲みきって満足そう。
「お腹いっぱい」と言いながらも、みんなと一緒に飲みたくなったのかなと思うと、
そのおちゃめさがなんとも愛おしく感じられました。


食後の挨拶と母の部屋で過ごした少しの時間

グループホームの玄関で母が笑顔で手を振り、娘たちが振り返しながら見送る、あたたかな別れの場面を描いた水彩風イラスト。

食後は、ホーム長さんからのご挨拶があり、お食事会は一旦お開きとなりました。
残って談笑するご家族もいれば、ゆっくり部屋に戻られる入居者さんもいて、
それぞれのペースで余韻を楽しんでいる様子です。

私たちは、持ってきた冬服と羽毛布団を運ぶために母の部屋へ移動しました。
季節が変わるごとに衣替えを一緒に確認できるのは、入所後ならではの大切な関わりだと感じます。

部屋では、布団を見た母が
「これ、私の?」
と嬉しそう。
衣類を収納したり布団を整えたりしながら、姉と三人、穏やかな時間を過ごしました。

帰る時間が近づき、「そろそろ帰るね」と声をかけると、
母は冗談まじりに
「私も帰ろうかな」
と職員さんに話しかけました。

その言葉に職員さんは、にこっと笑いながら上手にスルー。
その優しい対応が、母の気持ちの揺れをうまく受け止めてくれているようで、
ありがたいなと思いました。

最後は職員さんと母が並んで、笑顔で私たちをお見送りしてくれました。
玄関で手を振る母の姿を見ながら、
「どうか、このまま穏やかな気持ちで過ごせますように…」
と、静かに願いながらホームをあとにしました。


お食事会を通して感じたこと

今回のお食事会は、母の日常を近くで感じられる大切な時間でした。
お化粧を楽しんだ姿、他のご家族との交流、職員さんの細やかな気配り。
そのすべてが、母がこのホームで穏やかに暮らせている理由なのだと実感しました。

施設入所を考えている方には、「家族参加の行事があるかどうか」もひとつのチェックポイントになると思います。
行事を通して親の今の暮らしが分かり、家族にとっても安心材料になります。

そしてもうひとつお伝えしたいのは、
「入所したら家族との関わりが減るわけではない」ということです。

私の母が暮らしているグループホームでは、年に2回、春と秋に家族参加のお食事会が開かれます。
また、私がよく見ているユーチューバーの方のお義母様が入所されているグループホームでは、夏祭りに家族を招待し、入居者さんと一緒に楽しむ様子が動画で紹介されていました。

このように、施設によっては季節ごとのイベントや家族との交流を目的とした行事がいろいろと企画されています。
「面会以外で会えないのでは…」と不安に思われる方も多いと思いますが、
実際には家族が参加できるイベントを取り入れているホームはたくさんあります。

恥ずかしながら、私自身も母が入所するまでこういった行事があることを知りませんでした。
だからこそ、今回お食事会に参加出来たことが嬉しく、とても安心できました。

母の笑顔を見ているだけで、私自身の心もふっと軽くなりました。
また春のお食事会が楽しみです。

もし、いま入所を迷っている方がいたら、どこかのホームでこうした温かい行事が待っているかもしれません。
不安の中でも、少しでも安心材料が増えますように…

コメント

  1. maru より:

    えくぼさん、こんばんは😊

    今回は無事に、お食事会に参加できて良かったですね❣️

    読んでいてお母様の表情が伝わるくらい
    私もほっこりさせていただきました。

    施設でのイベントに参加すると
    日頃の様子や職員の方との関わり方など
    色々みられるのも安心できますよね。

    そして他のご家族さんとお話しできるのも
    嬉しいですよね♪

    私も夏祭りに参加してみて
    この施設を選んで良かったと心から思えたので
    今後もできる限り参加したいと思っています😉

    • えくぼ えくぼ より:

      maruさん、こんばんは😊
      今回も温かいコメントをいただき、ありがとうございます。

      お食事会に参加して、母の表情が見られたことが本当に嬉しくて…
      記事からそれが伝わったと言っていただけて、書いて良かったと思いました。

      普段の生活の様子や、職員さん・他の入居者さんとの関わり方が見えると安心しますね。
      他のご家族さんとお話しできるのも、なんだか心強くてありがたい時間でした。

      maruさんの夏祭りの動画も拝見しましたが、
      「この施設を選んで良かった」というお気持ち、すごくよく分かる動画でした。
      私も、できる限り参加していきたいなと思っています。

      いつも本当にありがとうございます✨

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