【体験談】認知症の親の施設入所を家族に反対された|在宅介護の限界と後悔しない施設選び

ヒント
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家族に施設入所を反対されていても、在宅介護で限界を感じているなら
その感覚を無視しないでほしいと思います。

ただ、一つだけ知っておいてほしいことがあります。
限界を超えてから慌てて施設を探すと
冷静に比較する余裕がなくなり、後悔につながることがあります。
私自身がそうでした。

私は認知症の母を、子どもたちと4人で同居しながら在宅介護していました。

姉に施設入所を相談すると「まだ早い」と反対され
孤独の中で決断を迫られた経験があります。

最初に選んだサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)には違和感があり
最終的に母はグループホームへ移ることになりました。

この記事では、その経緯を正直に書きます。

家族に反対されながら一人で抱えている方の、少しでも判断材料になればと思います。

この記事でわかること

  • 家族に「まだ早い」と反対されたときの、介護者側の本音
  • 在宅介護の限界を感じたとき、どう気持ちを整理したか
  • 限界を超えてから施設を探すと後悔しやすい理由
  • 施設入所が決まるまで、家族だけで抱え込まないための選択肢
  • 施設見学をきっかけに、家族との関係が少し変わったこと

1.施設入所を「まだ早い」と家族に反対されたとき

母がデイサービスを拒否していた時期のことです。

在宅介護を続けながら、このままではいけないと感じ始めた私は
姉に施設入所のことを相談しました。

姉の答えは「まだ早い」でした。

世間体を気にしていたのだと思います。
「施設に入れる家族」と思われることへの抵抗が、姉の言葉の背景にあったように感じました。

当時の私には、その「まだ早い」がどうしても受け入れられませんでした。

毎日何が起きているか、姉には見えていなかったからです。

反対された理由が、母のことだけを思ってのことではないかもしれないと感じることもあり
追い詰められていた当時の私には、それが余計に孤独でした。

2.在宅介護の限界を、家族にわかってもらえなかった

当時、私は子ども2人と母の4人で同居しながら介護をしていました。

夜間の見守りが始まり、徘徊も起きていました。
眠れない夜が続いても、翌朝には家事と介護がある。
そんな日々でした。

「母の様子がおかしいから、見に行ってもらえない?」
と姉に何度かお願いしたことがあります。

来てくれるときはありましたが、私が仕事に出ている間に少し立ち寄り、すぐ帰る。
帰った後に状況を聞いても、軽く返ってくる。

「財布がないって探してたよ笑」

当時の私には、その一言が刺さりました。

私にとって「財布をなくす」は、認知症の症状として毎日向き合っていることでした。

笑い話にできる余裕が、そのころの私にはありませんでした。

今思えば、姉は姉で精一杯だったのかもしれません。

でも追い詰められていた当時の私には、そう考える余裕もありませんでした。

3.「私がこの家を出る」:在宅介護の限界が言葉になった日

ある日、また姉に話したとき、感情が抑えられなくなりました。

「じゃあ、お姉ちゃんがお母さんの面倒みてよ。私がこの家を出るから」

怒りというより、もう限界だという叫びに近い言葉でした。

その言葉を聞いた姉は「ごめん。施設入所、考えたほうがいいね」と言いました。

ずっと求めていた言葉でした。
でも、そのとき私の心はすでに、冷めていました。

4.家族が折れても、すぐには許せなかった

姉が謝ってくれたこと、考えを変えてくれたことはわかっていました。

それでも、私はしばらく連絡を取れませんでした。

あの時間を一緒に過ごしてくれなかったこと
苦労を見ていてくれなかったことが、積み重なっていたのだと思います。

謝ってもらっても、すぐに「よかった」とはなれませんでした。

介護の孤独は、仲直りの言葉ひとつで消えるものではありませんでした。

5.徘徊が続くようになり、ケアマネさんに相談した

連絡を取らないまま時間が経つ中で、母の状態は変わっていきました。

徘徊が続くようになり、夜間の見守りが毎晩のことになりました。
眠れない、気が抜けない。

在宅介護の限界が、はっきりと見えてきた時期でした。

ケアマネさんに正直に話しました。
限界だということ、施設入所を考えていること。

ケアマネさんは施設見学を勧めてくれました。

体験からの気づき

限界を超えてから施設を探すと、冷静に選べなくなります。私は余裕のない状態でサ高住を選び、後にグループホームへ移ることになりました。「早すぎるかどうか」だけでなく、冷静に選べるうちに情報を集めておくことが、後悔を減らすことにつながります。

関連記事

サ高住に入所したあと、施設選びへの考え方が変わっていった経緯はこちらに書いています。

終の住処じゃなくていい?:認知症の母の施設選びで私の考えが変わった理由

6.施設見学に家族と一緒に行って、変わり始めたこと

ケアマネさんの言葉を借りて、姉を施設見学に誘いました。

姉は来てくれました。

施設を一緒に見て回る中で、言葉は多くなかったけれど
一緒にいてくれたことが少しだけ気持ちを楽にしてくれました。

すぐに「許せた」わけではありません。
でも、「前に進もう」と思えた日でした。

施設入所後、姉は介護のことに協力的になりました。

あのとき限界を言葉にしていなければ、もう少し時間がかかっていたかもしれません。

怒りが何かを動かすことがある。
それが正しかったかどうかは今でもわかりませんが、あの言葉は私の本音でした。

7.施設入所までのつなぎに、介護保険外サービスという選択肢もある

振り返って思うことがあります。

施設入所を考え始めたとき、ケアマネさんからショートステイや
ショートステイを長めに利用する「ロングショート」という選択肢も教えてもらいました。

一時的に施設に泊まってもらえるサービスで
在宅介護の負担を減らす方法としては、とても大切な選択肢だと思います。

ただ、私の場合は「じゃあ、すぐに使える」という状況ではありませんでした。

利用するには、まずどの施設にするかを選ぶ必要があり
場合によってはお試し利用も必要になります。
施設の空き状況や、母に合うかどうかも考えなければいけませんでした。

在宅介護で限界に近いときは、その施設選びをする余裕さえないことがあります。

その点で、介護保険外のサービスは、地域や条件が合えば、1時間単位で頼めるものもあり
「今すぐ少しだけ手を借りたい」というときの選択肢になりやすいと感じました。

ただし、こうした保険外サービスも、地域によっては利用できないことがあります。

実際に、私の住む地域は対象外でした。
それでも、「こういう選択肢がある」と知っているだけで
あのころの孤独感は少し違ったかもしれないと思います。

関連記事

実際に利用した方の声や、サービス内容はこちらの記事でまとめています。

イチロウを実際に使った方のアンケートを見る

クラウドケアの特徴と利用前に知っておきたいことを見る

今、孤独に抱えている方がいれば
まずはケアマネさんか地域包括支援センターに話してみてください。

家族の理解を待たなくても、相談できる場所はあります。

まとめ:在宅介護の限界を感じているなら、その感覚を大切にしてほしい

施設入所を反対された経験は、今も記憶に残っています。

あのとき決断していなければ、母も私も違う状況になっていたと思います。

家族の理解が得られなかったとしても、限界を感じたとき、その気持ちは本物です。

「まだ早い」という言葉に押しつぶされないでほしい。

ただ、冷静に動けるうちに情報収集だけでも始めておくことを
今の私はお勧めします。

余裕がある状態で施設を選べることが、後悔を減らすことにつながります。

あなたが感じている「もう限界」は、本物です。
一人で抱えすぎないでください。

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グループホームへ移ってから、母と私の気持ちがどう変わったかはこちらに書いています。

施設入所の決断と本当に選んでよかった場所──グループホームに移って思うこと

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