在宅介護で「もう限界かもしれない」と感じている方へ
結論から言うと、
介護は一人で抱え込まなくても大丈夫です。
介護保険のサービスだけでなんとかしようとせず、
保険外サービスという選択肢を知っておくだけでも、
心の負担は大きく変わります。
私も当時、母の介護をしながら、
精神的にも体力的にも追い詰められていました。
それでも「なんとか自分でやらなければ」と思い、
介護保険のサービスだけで乗り切ろうとしていたのです。
しかし今振り返ると、
あのときの私は「他の選択肢」を知らなかっただけでした。
もし、介護保険ではカバーできない部分を支えてくれる
保険外サービスの存在を知っていたら…
もう少し心に余裕を持って、
母との時間を過ごすことができたのではないかと思います。
この記事では、在宅介護で限界を感じていた当時の体験と、
「使えばよかった」と今だから思う理由をお伝えします。
「どんなサービスがあるのか知っておきたい」という方は、
こちらの記事でまとめています。
介護保険と保険外サービスの比較記事
1.あの日の出来事は、今でも忘れられません

私が買い物に出かけていたとき、母に「洗濯物を干しておいて」と頼んで家を出ました。
買い物から帰ると、母はテラスに座り込んでいました。
「どうしたと?」と慌てて駆け寄ると、母は苦笑いをしながら、腰が痛くて立てない様子でした。
周りを見ると、洗濯物はまだ干している途中で、出かけてから2時間ほど経っていました。
どうやら洗濯物を干している最中にバランスを崩して尻もちをつき、そのまま立ち上がれなくなってしまったようでした。
病院で診てもらうと、腰の圧迫骨折でした。
そのとき私は、
「私が頼まなければよかったのかもしれない」
「私が家にいれば…」
と、強い後悔と申し訳なさでいっぱいになりました。

私が頼まなければこんなことにならなかったかもしれない…
2.母を一人にするのが怖くなった日々

その後、母はコルセット生活になりましたが、私が目を離すとすぐに外してしまいます。
何度説明しても忘れてしまう。
平日は仕事もあり、ずっとそばにいることはできません。
仕事中もずっと、
「ちゃんとつけているだろうか」
「外に出てしまっていないだろうか」
と不安ばかりでした。
デイサービスは週3日が限界。
行かない日は特に不安で、
「毎日行けたらいいのに」
「私が家にいられたらいいのに」
と何度も思いました。
とにかく、母を一人にするのが怖かったのです。

どうか何もありませんように…
3.頼りたくても、頼れなかった現実
でも当時の私は、他に頼る方法を知りませんでした。
デイサービスは限界があり、仕事も休めない。
子どもたちもそれぞれの生活があります。
帰宅するときはいつも、
「どうか何も起きていませんように…」と祈るような気持ちでした。
電話での確認も難しく、母は耳が遠く、電話に気づかないこともありました。
今思えば、離れていても様子が分かる見守りサービスなどもあったのかもしれません。
でも当時の私は、そんな選択肢を知る余裕すらありませんでした。
当時の私はこうしたサービスを知りませんでしたが、
今はさまざまな選択肢があります。
どんな見守りサービスがあるのか知りたい方は、こちらでまとめています。
高齢の親の見守りサービス比較
4.限界は、ある日突然やってきました

その後、母には徘徊が始まりました。
ある朝、玄関に見知らぬ靴が置いてありました。
どうやら夜中に外に出て、隣の家の靴を持って帰ってきてしまったようでした。
その日から、私と子どもたちで夜の見張りを交代制で行う生活が始まりました。
でもそんな生活が長く続くはずもなく、
体力的にも精神的にも限界を感じていきました。
「もう無理かもしれない」
そう思ったとき、施設入所を決断しました。
5.余裕がないまま決めた施設入所
いくつかの施設は見学していましたが、なかなか決断することができずにいました。
それでもそのときは、もう迷う余裕がありませんでした。
「このままではいけない」
「とにかく早く、安心できる環境を整えなければ」
そんな気持ちでいっぱいだったのです。
本当は一番良いと思っていたグループホームには空きがなく、
やむを得ず、次に印象の良かったサ高住に入所することを決めました。
その後、2ヶ月ほどしてグループホームに空きが出たため、母はそちらへ移ることになりました。
6.もしあの時に戻れたなら
もし、あの時に戻れるなら――
グループホームの空きが出るまでの間、
保険外サービスとデイサービスやショートステイを組み合わせて、
乗り切る方法もあったのかもしれません。
もし、サ高住に入らずに空きを待つことができていたら、
母の環境を大きく変えずにすんだのではないか——
そう思うと、もう少し違う選択ができたのではないかと、
今でもふと考えることがあります。
あんなに焦って決めなくても、
もう少し時間をかけて選べたのではないかと、今は思います。
だから、あの頃の自分にこう伝えてあげたいのです。
「一人で抱え込まなくていいよ」
「他にも頼れる方法があるよ」と。
あの頃の私は、「選べること」すら知らなかったのです。
💡当時の私は、介護保険以外の選択肢を知りませんでした。
知っているだけで、選べる未来は変わるのだと思います。
7.今、同じように悩んでいる方へ
もし今、親の介護で心も体も疲れてしまい、
施設入所を決断できずにいる方がいたら、こう伝えたいです。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。
介護保険以外にも、頼れる選択肢はあります。
不安なときは「お守り」のような気持ちで
サービスに登録しておくだけでも、心は少し軽くなります。
私自身、施設入所を後悔しているわけではありません。
ただ、グループホームに入れなかったことだけは、
今でも母に申し訳ない気持ちが残っています。
だからこそ、今悩んでいる方には、
「もっと頼れる方法があること」を知ってほしいのです。
8.まとめ
在宅介護は、気づかないうちに限界を迎えてしまうことがあります。
そして、余裕がなくなったとき、
人は「選ぶ」ことが難しくなります。
私のように「知らなかったことで選択肢を狭めてしまう人」が、
少しでも減ってほしいと思っています。
🌱一人で抱え込まなくて大丈夫です。
頼れる選択肢を知ることが、心の余裕につながります。
介護保険外サービスについて、
どんな種類があるのか気になる方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。

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