認知症の介護生活は、想定外の出来事の連続です。
その瞬間は「えっ!?」と驚くことも多いですが、振り返るとクスッと笑えることもあります。
今回は、私が母と暮らす中で経験した“認知症あるある”を5つご紹介。
「介護中ってどんなことが起きるの?」と気になる方も、「うちもそう!」と共感したい方も、日常の一コマをのぞいてみてください。
🍦 アイスが冷凍庫じゃなく野菜室に!
ある日、夕食の準備をしていた時のこと。
野菜を出そうと野菜室を開けると、あれ!?ちょっと違和感……。
野菜の隙間に、なぜかバニラアイスのカップが覗いています。
蓋を開けると、すでにドロドロに溶けていて、アイスの面影はほとんどなし。
「アイス、野菜室に入ってるけど?」と聞くと、返ってきたのはお決まりのセリフ。
「知らんよ。何も扱ってないよ。」
……はい、私がやりましたとは絶対に言わない母です(笑)
最初にやられた時は夕飯の準備中で、正直ちょっとイラッ。
しかも「〇〇ちゃんじゃない?」と子どものせいにするので、さらに拍車がかかりました。
でも今は、もう犯人が誰かは分かっているので聞きません。
ツッコミより笑いに切り替えることで、介護生活も少し楽になります。
👕 洗濯物は全部「自分の服」
私が会社から帰ってくると、母が洗濯物を畳んでしまってくれていました。
外の物干しには、もう洗濯物はありません。
そのとき、子どもが
「お母さん、私の靴下ないよ」
「え?今日洗ったけど、なかった?」
「ううん、なかったよ」
……もしかして。
母の手前、すぐにタンスを開けるのは気が引けたので、お風呂に入った隙にこっそり覗くと——ありました!
かわいいフリル付きの靴下や、クマの模様の靴下まで(笑)
しかも息子のソックスまで自分のものにしていて、時々ナイキのスニーカーソックスを履いていることも。
……ちょっとカッコいいかも(笑)
最初は1つ、2つの入れ間違いで気づかなかったのですが、だんだん私や子どもの服が減っていき……。
「それはないだろ、お母さん」と思うこともありましたが、母の中で家族の持ち物と自分の持ち物の区別がつきにくくなっていたのでしょう。
笑えるときもあれば、少し切なく感じるときもあります。
🧴 シャンプーとリンスがわからない
母はお風呂の拒否はなく、「お風呂湧いたよ」と声をかけると「じゃあ、入ってこようかね」と素直に入ってくれます。
しかし最近、髪がベトついているのが気になり、お風呂を覗くと……濡れたタオルで髪を拭くだけ。
「シャンプーした?」と聞くと、お風呂用洗剤を手に持って
「シャンプーはこれやろ?」
「違うよ、それは洗剤よ」
シャンプーとリンスのボトルに大きくラベルを貼っても、あまり効果はなし。
結局、母が温まったころを見計らって、私が髪や体を洗う日課が始まりました。
できることが減っていくのは寂しさもありますが、母が素直にお風呂に入ってくれるだけでも救いです。
認知症になっても変わらなかった“お風呂好き”は、私の心の支えでした。
🥒 なんでも冷蔵庫にしまう
母は、常温保存できるものも全部冷蔵庫へ。
おせんべい、クッキー、おまんじゅう……すべてひえひえ、そしてカチカチ。
「冷蔵庫に入れれば腐らない」と思っているようです。
ふわふわおまんじゅうも冷蔵庫に入れられると固くなり、我が家ではレンチン必須に。
常温のまま傷むよりはマシ……とポジティブに考えるようにしていますが、時々「またか」と思うこともあります(笑)
🍽️ 使った食器がそのまま食器棚へ
夕食後の食器洗いは母がやってくれることが多かったのですが、お皿を出すとギトギト……。
どうやら「片付けた=洗った」と思っているようです。
これは流石に嫌なので、極力私が先回りして洗い物をするようにしていました。
母が「洗おうか?」と言ってくれても、「大丈夫、大丈夫、お風呂入ってきていいよ」とやんわり拒否。
手伝おうという気持ちはありがたいので、その思いは受け止めつつ、実際の作業は私が担当。
そんな役割分担も、介護生活を穏やかに回すための工夫です。
💬 まとめ
今回ご紹介した“認知症あるある”は、今でこそ笑えるものもありますが、当時は笑えない日も多かったです。
「いつまで続くんだろう…」と不安でいっぱいになることもありました。
介護はゴールが見えず、気持ちが重くなることもあります。
そんな中で私が続けられたのは、「過度な期待はしない」「そういうものだ」と自分に言い聞かせながら、日々をやり過ごすこと。
そして、夜のウォーキングで少しでも気分をリセットすることでした。
同じように頑張っているみなさんは、どんなふうに乗り切っていますか?
私は夜のウォーキングで気持ちをリセットすることが多かったです(その時のことはこちらの記事で詳しく書いています)。
あなたの工夫や息抜き方法も、きっと誰かの支えになるはずです。
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