母がデイサービスに慣れてきて、私にも少し余裕が出てきた頃。
「これで落ち着いた生活が送れるかも」──そう思っていた矢先に起きた、まさかの朝の出来事。
今回はたった3時間の“プチ家出”でしたが、私にとっては心の限界と覚悟の瞬間でした。
🚶♀️朝の散歩が長すぎる…
デイサービスに少しずつ慣れ始め、私の気持ちにもようやく落ち着きが出てきた頃のことでした。
その日、私は用事があり会社を休んで電車で出かける予定がありました。
母はデイサービスの日。朝食を食べたあと、ふらっと散歩に出かけて行きました。
でも、なかなか帰ってこない…。
🏠デイサービスの車、来ちゃった!
デイサービスのお迎えは、8:30〜9:30の間にやってきます。
9時を過ぎても母の姿はなく、私はやきもき。
そして迎えの車が到着──ああ、間に合わなかった…。
職員さんに事情を伝えると、「少し待って戻らなければ一旦戻りますので、帰宅されたらご連絡ください」とのこと。
私は後ろ髪を引かれる思いで家を出ました。
👀駅に向かう途中、母の姿を発見!
家の近く、川沿いを歩く母の後ろ姿を発見!
でも100m以上先で、声をかける時間もなく、電車の時間が気になりそのまま駅へ向かいました。
「たぶんもうすぐ帰るよね」と、軽く考えてしまっていました。
📞「まだ帰ってきてない」娘からの不安な連絡
幸いその日は娘も仕事が休み。
私は電話で「おばあちゃん、帰ってきたらデイサービスに連絡して迎えに来てもらって」とお願いしました。
でもデイサービスから「今日はお休みされますか?」と連絡が入り、娘に確認すると「まだ帰ってきてない」との返事。
結局、その日は休むことにして明日へ振替。
😨3時間後、ようやく見つけた母は…
用事を終えた帰り道、私はまた電話で娘に確認。
「まだ帰ってきてないよ…」という言葉に嫌な予感しかしない・・・
電車を降りて家に向かう途中、ようやく前方に母の姿を発見!
「もうお昼すぎとるよ、ごはん食べに帰ろう」と声をかけるも、「いらん!食べん!」とピシャリ。
私から遠ざかって反対方向に行ってしまいました。
明らかに機嫌が悪い…。あー最悪だぁ(涙)
💢久しぶりの「年金返して!」に私も爆発!
私が家に戻ってしばらくして母が帰宅。
すると開口一番、「あんたが全部持っとるんやろ!?年金返して!」
……出た、久々の泥棒扱い。
「盗ってないし使ってないってば!通帳は預かってるけど、勝手に使ったことなんてないよ!」
久々の被害妄想につい反撃してしまいました。
娘にも「お母さんがお金盗ったりしてないよね?」と援護を頼むと、
娘:「うん、お母さんはお金盗ったりしてないよ、おばあちゃん。」
母:「そんなことあんたが知っとるわけないやろ!お母さんの味方ばっかりして!」
と怒鳴って、お昼ごはんも食べずに和室に閉じこもってしまいました。
🌀悲しさと悔しさが限界に。ケアマネさんに電話
「もう無理かも…」
悲しさと怒りで涙が止まらなくなり、私は話を聞いてほしくてケアマネさんに電話。
今朝からのことを話し、「今後のことが不安で・・・今から相談に行ってもいいですか?」と聞くと、
快くOKしてくださいました。
📝玄関に貼り紙して、娘と事業所へ向かう
ケアマネさんに言われて、玄関の内側に
「ちょっと出かけてきます。夕方には戻ります」
と名前を書いた紙を貼ってから家を出ました。
以前の“初めての家出”を思い出し、「また探しに行ったら大変」と思ったからです。
私も2回目のことで学習能力がついてました(笑)
🧁帰り道に少しだけホッとしたカフェの時間
ケアマネさんの事務所では、ロングショートステイや施設入所の可能性についても提案されました。
まだすぐの決断はできませんでしたが、資料をもらって帰ることに。
帰り道、娘とカフェでおやつを食べながらちょっとだけ気持ちが軽くなりました。
🏡帰宅すると、またいつもの母に戻っていた
帰宅すると、母が明るい顔で
「おかえり〜どこに行っとったと?心配しよったよ〜」
……なんなん、この落差。笑
でも正直、ホッとした気持ちもありました。
💭プチ家出が教えてくれた、私の決意
こうして2回目の家出は、約3時間の“プチ家出”で終わりました。
けれどこのとき、私は心の中で静かに決めていました。
「次に母が私にひどいことを言ったら…もう施設入所を決断しよう」と。
実際にすぐ入所を決めたわけではありませんが、
あの日を境に、私の中にひとつの“覚悟”が生まれていました。
被害妄想は、本当に突然やってきますよね。
しかもピンポイントで心をえぐってくる…💧
私も思わずプチ家出してしまいましたが、
ちょっと距離を取るだけで、気持ちがだいぶ変わるものだなと実感しました。
だからもしあなたも「限界かも…」と思ったら、
ちゃんと貼り紙をして(笑)、心の避難訓練、してみてくださいね。
思っているより、自分の心はがんばりすぎているかもしれませんから🍀
ちなみに、私が“初めての家出”をしたときの話もあります。
あわせて読みたい方はこちらをどうぞ👇
▶ 私、もう限界ーー初めて”家出”したあの日
コメント
えくぼさんのお気持ち
すっごくよく分かります。
心がえぐられる まさにそれです!
病気だからと、わかっているつもりでいても
目が吊り上がった状態で、暴言を吐かれると(義母の場合)
もうムリって思いましたし、えくぼさんがおっしゃるように
私も、施設へ向けての覚悟ができたのが
その時を境にでした。
ブログを読むたび、辛かった時期のことを思い出しますが、
その分、義母が施設に入所した時期は あのタイミングで良かったのだと
改めて思いました。
そして大変なことも明るく捉えている内容が
読んでいてとても励みになります。
これからも楽しみにしております♪
maruさん、コメントありがとうございます。私もmaruさんの動画を観るたびに共感の嵐でした。このブログを見に来てくださった方の心が少しでも軽くなるお手伝いが出来れば・・・と思っています。これからも本音トークで綴っていきたいと思いますので、よろしかったらまたお越しくださると嬉しいです。