介護認定を受けて、母がはじめてデイサービスに通い始めたとき。
私は何も分からないままケアマネさんのすすめるデイサービスの事業所を選びました。
最初は「楽しかった」と笑顔で帰ってきた母でしたが、2週間後には突然の拒否。
そこから1年間、デイサービスを利用しない日々が続きました。
けれど、再び出会った新しいケアマネさんの提案で、母に合ったデイサービスを見つけることができたのです。
この記事では、そんな私の体験をもとに「デイサービス選びで気づいた大切なポイント」をまとめます。
👉 母がデイサービスを嫌がり始めた当時の様子は、こちらの記事 で詳しく紹介しています。
👉 再び通えるようになった経緯は、こちらの記事 にまとめています。
🌱 初めてのデイサービス体験
母がデイサービスに行き始めたのは、介護認定で「要介護1」と認定されたときのことです。
地域包括支援センター長からケアマネジャーさんを紹介され、「認知症の進行を遅らせるには外とのつながりが大切」と勧められて、通所介護サービス(デイサービス)の利用を検討することになりました。
私も母もデイサービスについては全くの初心者。
ケアマネさんの紹介で、2つの事業所を体験することになりました。
- 車で15分の小さな民家型事業所(利用者10名ほど)
- 車で5分の大きな施設型事業所(定員30名ほど)
母はどちらの体験も「楽しかった」と帰ってきました。
近所の人が利用していたこともあり、母は最終的に家の近くの大きな事業所を選び、週2回通うことになったのです。
🌀 拒否の始まりと1年間の空白
通い始めて2週間ほどすると、母は突然「もう行かん」と言い出しました。
理由を尋ねると「朝から用意して出かけるのが億劫」「家で好きなように過ごしたい」ということでした。
実際、そのデイサービスでは体操やリハビリの後におしゃべりやカラオケがメイン。
ところが母は歌が大の苦手。
さらに30人近い大人数の中では落ち着かず、居心地がよくなかったのだと思います。
そのときの私の戸惑いや母の様子については、詳しくこちらの記事で書いています。
結局、母はデイサービスを頑なに拒否。
ケアマネさんが別の事業所を提案してくれても、一度も行かずにキャンセルするほどでした。
私にとっては、やっと得られた自由時間が失われた瞬間であり、まさに「暗黒時代」の始まりでもありました。
🌸 再チャレンジと出会い
それから1年後、担当のケアマネさんが変わりました。
新しいケアマネさんは母としっかり会話をしながら、
「お母様に合うデイサービスを探しましょう」と言ってくれました。
紹介されたのは、古民家を改装した少人数制の認知症対応のデイサービス。
利用者は全員認知症の方で、活動内容は うどん打ち・餃子作り・野菜の苗植え・食器拭き など、母が大好きな家事がメイン。
母は体験から帰ってきて「楽しかった、また行きたい」と笑顔で言いました。
その後の母の変化については、こちらの記事にまとめています。
それ以来、気が進まない日もありましたが、そんな時は職員さんが上手に気分を切り替えてくれるおかげで、嫌がらずに通えるようになったのです。
✨ 私が気づいた「デイサービス選びのポイント」
この経験を通して、私は次のことに気づきました。
- 本人の趣味・性格に合っているか
好きな活動があると自然に馴染める。 - 施設の雰囲気やスタッフの対応
明るさや声のかけ方ひとつで、本人の気持ちは大きく変わる。 - 時期を見極めること
認知症の進行や生活リズムによって「合う・合わない」は変わる。
そして、頑なに嫌がる時期があっても、時間をおけばまた行ける時期が訪れる。
これは私自身が身をもって体験しました。 - そして何より大切なのは、ケアマネさんなど身近な支えの存在
親身になって一緒に考えてくれる人がいたからこそ、母に合うデイサービスに出会えたのだと強く感じています。
🏡 デイサービス体験が教えてくれたこと
このデイサービスの経験は、私にとってその後の施設選びの大切な教訓になりました。
デイサービスのときはケアマネさんの紹介に任せきりで、自分の目で確かめることをしていませんでした。
でも、本人に合うかどうかは実際に見学してみないと分からない。
だからこそ、母の施設入所を考えるときには、必ず見学をして、自分の目で確かめてから選ぼうと強く思うようになったのです。
この経験を次のステップに活かすための「見学チェックリスト」や実際の見学レポは、施設見学シリーズ(読む)をご覧ください。
🌷 まとめ
いまデイサービスを拒否されて落ち込んでいる方も──
焦らなくて大丈夫です。
一度行かなくなっても、また行けるようになる時期はやって来ます。
私も最初に拒否されたときは、この世の終わりのように感じて、まるで谷底に落ちたような気持ちでした。
でも時間がたつと状況は変わり、また通えるようになりました。
その間、親身になって支えてくれたケアマネさんや家族の存在がとても心強かったです。
誰かに相談したり頼ることで、少し気持ちが楽になると思います。
この記事が、同じように悩んでいる方の安心につながれば嬉しいです。
(追記)気分が落ち込んだときは、ストレスをため込まずに少し距離を置くのも大切です。
私の場合は夜のウォーキングが気分転換になり、心を落ち着ける時間になっていました。
👉 詳しくは こちらの記事 をご覧ください。
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