【施設見学記⑥】新しくできた住宅型有料老人ホーム|追加費用なしの安心感と感じた不安

ヒント
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母の徘徊が始まり、いよいよ施設入所を決断することになりました。
今回の見学はケアマネさんの勧めで姉も同行し、以前見学に行った「 施設見学記④のサ高住」 を再度訪れ、さらにその足で今回ご紹介する新しい住宅型有料老人ホームも見学しました。

結果的に母が入所するのは「施設見学記④のサ高住」になりましたが、この住宅型有料老人ホームの見学は最終的な比較材料として大きな意味がありました。
今回は、そのときの体験をまとめます。


🌱 見学のきっかけ

母の徘徊が始まり、在宅介護に限界を感じ再度ケアマネさんに相談しました。
候補に挙がったのは、一度見学した 「施設見学記④のサ高住」と、新しくできた住宅型有料老人ホーム。
この施設は知人から「評判が良い」と聞いていたため、ケアマネさんに伝えると仲介業者さんが見学の予約を取ってくれました。


🏠 第一印象

施設は山の麓にあり、道は狭く急な坂道で自然に囲まれた立地でした。
建物は一見すると普通の一軒家のようで、規模は大きくありません。

中に入ると、1階はキッチン・共有スペース・職員室。
ただし動線が悪く、キッチンは奥にあり扉を閉めると共有スペースが見えず、狭くて3〜4人ほどしか入れません。
食事はレトルトを温めて器に盛り付ける形式で、キッチンは物が少なく殺風景でした。

共有スペースにはダイニングテーブルが4つ置かれ、横にデイサービススペース、その奥にはリハビリ用の機器が並んでいました。
仕切りがなく、居間・デイサービス・リハビリスペースが一続きになっており、全て見渡せるところは良いのですが、まとまりがない印象でした。

2階は全て居室で33部屋。
ベッド・カーテン・布団は新品で、各部屋に見守りカメラが設置されていました。
ただし部屋のドアはどれも同じで、ホテルの廊下のような景色で認知症の方には自分の部屋が分かりにくいのではと感じました。
掃除はされていましたが、全体的に整っておらず雑然とした印象もありました。


👩‍⚕️ 職員さんの対応

対応してくれたのは、40代くらいの女性責任者。
とても明るくハキハキした、親しみやすい方でフランクな対応が印象的でした。

ほかの職員さんは、優しそうで感じは良かったですが、全体的におとなしい印象。
帰り際の挨拶はありましたが、活気はあまり感じられませんでした。


💰 費用や条件

  • 月額:約130,000万円(要介護1)
  • 初期費用:なし
  • 食事:レトルトを温めて提供(麺類のときもご飯がついてボリュームあり)
  • 消耗品:トイレットペーパー・石鹸・シャンプー・洗剤・おむつなど すべて基本料金に含まれており、追加費用なし
  • 部屋:3種類の広さがあり、広い部屋は月額+5,000円
  • 備品:ベッド・カーテン・布団は新品完備、持ち込み不要、各部屋に見守りカメラ設置
  • デイサービス:施設内、または車で10分の併設デイサービスを選択可能(他は利用不可)
  • 居室数:全33部屋。トイレ・洗面所は共同で、4〜5人ごとに1カ所設置
  • 立地:自宅から車で約20分で山の麓にある

✅ 良かった点・気になった点

✅ 良かった点

  • 建物 → 築半年ほどでとてもきれい
  • 費用 → 追加費用が一切なく、すべて基本料金に含まれている安心感
  • 責任者 → 親しみやすく、入居者さんとの距離も近い
  • デイサービス → 観光やハンドメイドなど活動が盛んで人気
  • 備品 → 布団・ベッド・カーテンが新品で完備されている

⚠ 気になった点

  • 運営体制 → 出来て半年で責任者もまだ慣れておらず、即興対応の場面があった
  • 人員 → 職員数が不足しており、求人中だった
  • 入居状況 → 空き部屋が多く、入居者はまだ少ない
  • 入居者層 → 介護度が比較的重い方が多い印象
  • 見守り → 職員の目が行き届かず、入居者の様子がバラバラで不安を感じた
  • 立地 → 道が狭く急な坂道で、駐車場も少ない
  • 経営母体 → もともとデイサービス運営で、施設運営の経験は浅い

✨ 今振り返って思うこと

建物は新しく布団も新品で、追加費用がなく生活の備品もすべて揃っている点は大きな魅力でした。
一方で、入居者に介護度の重い方が多いことや、運営の経験が浅い点は不安材料でもありました。

ケアマネさんからも「こちらの施設は比較的介護度の重い方が多いので、まだ介護度の低いお母様には合わない気がします。」とアドバイスを受け、私自身も納得。

最終的に選んだのは「施設見学記④のサ高住」でした。
ただこのサ高住も「併設のデイサービス以外は利用できない」という制約があり、正直ためらいもありました。
それでも 契約からわずか2日後には入居できる というスピード感が大きな後押しとなり、在宅介護に限界を感じていた私にとって安心感につながりました。

姉はこの施設の新しさや責任者の人柄を気に入っていましたが、最終的には私の判断を尊重してくれました。
「すぐに入居できる安心感」と「ケアマネさんの助言」が決め手となり、姉もすんなりと同意してくれたのです。

この見学を通じて学んだのは、「新しい施設=安心」ではないということ。
経験値や入居者の雰囲気、そして家族の意見や専門家の助言を総合して選ぶことの大切さを実感しました。

施設選びで迷うのは当たり前。だからこそ“実際に見学して感じたこと”を大切にしてほしい──
そんな思いでこの記事を書きました。
同じように迷っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです🌸

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