──サ高住を選んだ私のちょっと苦い思い出
施設選びは、大きな決断のひとつ。
だからこそ「母にとって一番いい場所を選びたい」と、いくつもの施設を見学しました。
でも、現実には思うように進まず、選んだ先で「なんか違う…」と感じることも。
今回は、私が最初に選んだサ高住での小さな違和感と、そこに至るまでの葛藤についてお話しします。
💡この記事は、母の施設探しの中で感じた違和感について書いた記事です。
👉関連:「施設入所の決断と本当に選んでよかった場所──グループホームにたどり着くまで」
🏠第一希望は、心惹かれたグループホーム
施設見学をして一番好印象だったのはグループホームでした。
派手さはないけれど、1ユニット9人という少人数制で、
職員さんの目もよく届いていて、どこか家庭的な雰囲気が漂っていたんです。
- リビングで他の入居者さんとお話ししたり
- 歌を聴いたり
- 眠くなったら自室に戻ってお昼寝したり──
まるで「家で過ごすような感じ」でした。
その自然体の空気が、私にも心地よく感じられたのです。
🚧でも現実は…空き待ちの壁
ただ、そんな素敵なグループホームは当然ながら満室。
定員は9名だけ、**“予約のみ受付中”**とのことでした。
「まだすぐに入所する必要はないし、予約のみして空きが出てから考えればいいかな…」
そう思っていた矢先、母の徘徊が始まったのです。
夜中に外に出た形跡があり、それからも夜中に外に出ようとするようになって…
私は心身ともに限界に近づいていました。
「もう限界がきている。待っている時間はない──」
現実的に、“すぐに入所できるところ”を探すしかありませんでした。
🏢サ高住に決めたきっかけは「デイサービスが選べる」という言葉
以前ケアマネさんの紹介で見学した、自宅から車で10分ほどのサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)。
見た目も綺麗で、建物は3階建て。
1階がデイサービスと食堂、2〜3階が個室フロアというつくりでした。
最初の見学のとき、責任者の方がこう言ってくれたのを覚えています。
💬「デイサービスは併設のものでなく、他の事業所を使っていただいても大丈夫です」
この言葉が、私にとって大きな決め手になりました。
というのも、母はすでに慣れ親しんだデイサービスに通っていて、
できればそこを継続して使いたいと考えていたからです。
😨ところが…あれ?話が違うじゃん!
再見学の日。対応してくれたのは前回と同じ責任者の方で、私は安心して話を聞いていました。
ところが突然、こんな言葉が…。
💬「デイサービスは、こちらの併設のものをご利用いただきます」
……🤔え? 前回は「他の事業所も使っていい」って言ってなかった?
私はあまりの展開に呆然としてしまいました。
「え、ちょっと待って?話が違うよね…?(心の叫び)」
この違和感がぬぐえず、契約は一旦保留に。
🚗気づけばその日の夕方、契約していた私
次の候補だった住宅型有料老人ホームを見学しに向かう車中、
私はケアマネさんに、「話が前回と違っていたこと」を伝えました。
すると、ケアマネさんが施設に電話で再交渉してくださいましたが…
📞「併設のデイサービスしか使えない」との返答。
私は違和感を感じながらも、他の施設もピンとこず、
その日の夕方、結局またサ高住に戻り、契約してしまいました。
違和感はあったものの、契約して2日後には入居可能であることが私に契約の決断をさせたのです。
⏳1日も考える余裕がないままの契約──これが、私の最大の後悔です。
💭「母にとって本当にいい選択だったのか…」
あのとき私は、とにかく“早く母を安全な場所に”という思いだけで動いていました。
でも心のどこかで、こんな気持ちもありました。
「母の居心地を一番に考えたかったのに、
私の限界を優先してしまったのではないか…」
夜になるとその思いがよみがえり、
しばらくは罪悪感でいっぱいでした。
🕳️もうひとつの「サ高住の闇」──介護度引き上げのすすめ
さらに、入所から1ヶ月もしないうちに、ホーム長さんからこんなことを言われたのです。
💬「お母様は認知症が進んでいます。
朝の着替えや夜のパジャマへの着替えも介助が必要なので、
介護認定の見直しを申請していただきたいです」
たしかに声かけが必要な場面はありましたが、
手を貸さずとも着替えはできる状態でした。
でも職員さんによると──
💬「声かけや見守りも、介護サービスとして加点されるんです。」
これはあくまでも私の勝手な見解ですが、
つまり、介護度が上がれば施設の収益も上がるという構図なんだと・・・
😓「本当に母のためなのか?
それとも、施設の都合なのか…?」
翌月、見直し申請の予定でしたが、
グループホームへ転居が決まり、申請はしないままになりました。
そして今、母が暮らすグループホームでは──
🏡一度も介護度の見直しを求められたことはありません。
この違いに、私はちょっと驚いています。
🌈その後、グループホームに入れて本当によかった
2ヶ月後、グループホームに空きが出て、
無事に第一希望の施設へ母を転居させることができました。
あのときお世話になったデイサービスの責任者に、
サ高住での出来事を話すと──
💬「ああ、それはね…よくあることなんですよ」
少し不満げに言われたその言葉が、
なんとなく**「サ高住の闇」**を感じさせた瞬間でした。
📝これから施設を探すあなたへ
✔️「まだ先の話」と思っても、見学は早めにしておくことを強くおすすめします。
パンフレットやネットの情報だけでは分からない“空気感”があります。
そして、複数の施設を見て比べることで、「ここだ」と思える場所に出会えるかもしれません。
さらにもうひとつ──
⚠️「あれ?話が違う」と感じたら、
その違和感を大切にしてください。
流されず、一度立ち止まって確認することで、
あとからの後悔を防げることがあります。
最後に
施設選びって、本当に正解がないものだと思います。
- その時の状況
- その時の心の状態
- その時の選択肢
全部が絡み合っての「決断」です。
だからこそ、
**私の経験が、誰かの役に立てば…**と思ってこの記事を書きました。
💗同じように悩む方の、少しでも助けになれば嬉しいです。
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