今日は、正直とても気分が落ち込んでいます。
夕方、母がお世話になっているグループホームから電話がかかってきました。
「報告があります。実は……」と職員さんが切り出された瞬間、
私の心臓はドックンドックン。
何?何?何?母の体調が急変した? 怪我をした?
悪いことばかりが頭をグルグル回ります。🌀
そして伝えられたのは、「今日の17時頃、お母さまがホームを抜け出してしまいました」という言葉。
それを聞いて、思わず「えーーーー!脱走してしまったの!?(心の叫び)」
その時間はちょうど、早番と遅番の職員さんが引き継ぎをしていたタイミングだったそうです。
母はスーッとリビングを出ていき、その姿は職員さんの目には映っていたものの、
「トイレに行ったのかな」と思い、そのまま引き継ぎ作業を続けてしまったとのこと。
(ほんの数分のこととは言え、きちんと確認しなかったことが今回の原因だったと電話口で謝ってくださいました。)
でも、母はトイレにはいませんでした。
どうやら、早番の職員さんが帰るときに開けたドアから、後をすり抜けるようにして外に出てしまったようです。
母よ、すごいぞ、その身のこなし(笑)
母は認知症ではあるが、足腰は丈夫で介助もいらずに歩けるのです。
幸いなことに、ちょうどもう一つのユニットの職員さんが早番を終えて帰るところで、
外に出た母の姿を見つけ、すぐに保護してくださいました。
脱走時間、約1分で保護され事なきを得ました・・・(ホッ)
職員さんは「こちらの不注意で本当に申し訳ありませんでした」と、丁寧に謝られました。
「いやいやとんでもない・・・こちらこそ母がそんなことするなんて思いもよらず、ご迷惑おかけしました。」
私は、大事に至らなかったことに心からホッとし、
迅速に対応し、すぐに報告してくださったことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
電話で職員さんは、最近の母の様子についても話してくれました。
「最近、お母さまには“帰りたい”という気持ちが強く出てきているようです」
「みんなと一緒にいるときは明るくはしゃいで過ごされることも多いのですが、
一人になると幻覚や幻聴が出て、落ち着かない様子がよくあります」
訪問診療で内科の先生にも相談されたようで、
「精神安定剤を処方することも検討した方がいいかもしれない」とのお話もあったそうです。
ただ、その薬には頭がぼーっとしたり、昼間でも眠気が強くなるといった副作用もあり、
職員さんは「ご家族もそれは望まれていないと思うので、まずはできるだけお母さまが一人にならないように、
話しかけの回数を増やしたり、環境を工夫していきたいと思っています」と言ってくださいました。
本当に有り難い・・・その言葉を聞いて、涙がこぼれそうになりました。
母のことを、こんなにも大切に考えてくれている――
その思いが伝わってきて、心があたたかくなりました。
そして、今回の件を受けて、ホームでは新たに出入り口のドア付近に人感センサーを設置するとのこと。
今後はより安全な環境で過ごせるようにしてくださるそうです。
職員さんの真摯な対応に、改めて頭が下がる思いです。
今日は、どうしても切なくて悲しい気持ちになってしまいました。
「認知症が進んでいるのかもしれない」という現実を、またひとつ突きつけられたような気がして…。
でも、こんなふうに母や私たち家族のことを考えて行動してくれる職員さんがいるグループホーム
に入所できたことは、
間違いじゃなかった!そう改めて思いました。
そして、この記事を読んでくださっている方にお伝えしたいことがあります。
「施設に入所したら介護は終わり」じゃないということです。
むしろそこから新しい形の関わりが始まって、
心配ごとや悩みごとも、まだまだ続きます。
でもその中に、小さな笑いや、ほっとできる瞬間もちゃんとあるんです。
何よりも、あんなに辛かった母との時間が今は愛おしく感じる時間へと変わりました。
今日はすごく落ち込んでいましたが、このブログを書くことで気持の整理ができ落ち着きました。
そして、同じように介護されている方に共感していただけるんじゃないかな・・・と思うと、
私の中の暗い気持ちも少しずつ晴れていって、心が浄化されたように思います。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
これからも、母との日々を、笑ったり泣いたりしながら、
ゆっくり歩いていこうと思います。
ぜひまたこのブログへお立ち寄りくださいね。
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