「そんなとこ行かん!」デイサービス拒否で涙が止まらなかった日

つぶやき
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介護をしていると、イライラしたり気が休まらなかったりしますよね。
「デイサービスに行ってくれたら、少しは楽になるかも…」
そう思うこと、ありませんか?

でも、私の場合そう簡単にうまくはいきませんでした。

母が介護認定を受け「要介護1」と認定されたあと、担当のケアマネさんから
「認知症の進行を防ぐには、外とのつながりが大事ですよ」
とアドバイスをもらい、週2回のデイサービス利用を提案されました。

最初は2つの施設を体験利用。
1つは少人数のアットホームなところ、もう1つは家から近い、利用者の多い大きめの施設。

どちらの体験も母には新鮮で「楽しかった!また行きたい」と嬉しそうでした。
私はホッとして、母の意見も聞きながら家から近い方の近所の顔見知りもいる施設に決め、正式に通い始めました。

……ところが、2週間ほど経ったある日。

「明日はデイサービスの日だよ」と声をかけると、
「もう行かん!」と突然の拒否。

理由を聞くと、
「家で自由に好きなことをしてる方が気楽」
「家を空けると家事ができないから、それが嫌」――

確かに母は昔から家事が大好きな人で、パートはしていたけど
どこか「家庭のことをするのが自分の役目」と思っているような人でした。

それに、会社勤めをしたことがない母にとって、デイサービスの日は朝から着替え支度などで時間を気にしなくてはいけないことが慣れないことで嫌だったのかもしれません。

でも私は必死でした。

「家に閉じこもってばかりいると、認知症も進むし、たまには外で楽しんできたほうがいいよ。」
そう伝えると、その時は「わかった」とうなずいてくれたものの、
翌日になるとやっぱり「行かん!」と気持ちは逆戻り。

あまりしつこく言うと、
「私を邪魔者扱いして…」と自分の部屋に閉じこもってしまいました。

こうなるともうお手上げ状態です(涙)

それでも、デイサービスの職員さんがお迎えに来てくれたら
行ってくれるんじゃなかと期待してお迎えに来てもらいましたが

「私は家ですることがたくさんあるから行けないの。ごめんなさいね」って
私に対する態度とは180度違う素敵な笑顔でやんわり断ってしまったんです。

結局、2~3回そんなやりとりが続いて、職員さんが毎回迎えに来ても断られるのが申し訳なくて…。
私の方が諦めてしまいました。

その後、ケアマネさんとも相談して別の通所サービス施設を紹介してもらったけれども
結局一度も行かずにお断り。

ケアマネさんは
「お母様には、まだ“時期が早かった”のかもしれませんね。」と。

私の中では期待していた分、心が折れたような気持ちでした。この頃の私は、本当に疲れていました。

ストレスがどんどん溜まって、
意味もなく涙が出てくることが増えてきて、
まるで長くて暗いトンネルに入ってしまったような感覚でした。

今振り返ると、
母には母の世界(生活)があって、
その中で「自分らしくいたい」と思っていたのかもしれません。

でもその時の私は、「少しでいいから母の介護から解放されたい」という気持ちでいっぱいで、
自分の思いと母の気持ちが噛み合わないことに、どうしようもなく辛さを感じていました。

私にとってこの時期が”暗黒時代”の幕開けでした(恐)

もし、今この記事を読んでくださっている方の中に、
「デイサービスに行ってくれない…」「どう説得すればいいの?」と悩んでいる方がいたら、
こう伝えたいです。

うまくいかなくても、あきらめないで。
タイミングは人それぞれで、気持ちが変わるタイミングを待ちましょう。

きっとまた道は見えてくるから

あのときは「もう二度と行かん。家が一番いい!」と言っていた母ですが、
実はそれから1年後、あることがきっかけでまたデイサービスに通うようになります。
それについては、また別の記事で書きたいと思います。

👉 この続きはこちらの記事で書いています
▶ 「行ってくるね、仕事だから♪」
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デイサービス拒否について、この動画がとても参考になりました。

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