認知症介護をしていると、「デイサービスに行ってくれたら、少しは私も楽になれるのに…」と願うことがあります。
私もそうでした。母がデイサービスに通い始めたときは、これで少しは楽になると思っていましたが、ある日突然「もう行かん!」と拒否されます。
この記事では、母がデイサービスを拒否した理由と、そこから1年かけて小さな変化が生まれるまでの記録をお伝えします。
🌀【認知症介護】「もう行かん!」突然のデイサービス拒否と理由
介護をしていると、イライラしたり、気が休まらなかったりしますよね。
「デイサービスに行ってくれたら、少しは楽になるかも…」
そう思うこと、ありませんか?
でも、私の場合――そう簡単にはいきませんでした。
🏠母がデイサービスに通い始めた頃
母が「要介護1」と認定されたあと、
担当のケアマネさんからこんなアドバイスをもらいました。
「認知症の進行を防ぐには、外とのつながりが大事ですよ」
それをきっかけに、週2回のデイサービス利用を提案されました。
2つの施設を体験利用して、
母は「楽しかった!また行きたい」と嬉しそう。
私はホッとして、母の希望も考慮し、
家から近く顔見知りもいる施設に決めて通い始めました。
🚫「もう行かん!」拒否の理由は…
ところが、2週間ほど経ったある日――
「明日はデイサービスだよ」と声をかけると、
「もう行かん!」と突然の拒否。
理由を聞いてみると…
- 「家で自由に好きなことをしてる方が気楽」
- 「家を空けると家事ができないのが嫌」
昔から家事が大好きで“家庭が自分の居場所”という価値観だった母。
デイサービスで時間を気にして行動するのが慣れなかったのかもしれません。
🗣説得しても空回り|デイサービス拒否で見えた母の本音
私は必死でした。
「家に閉じこもってばかりだと、認知症が進んでしまうよ」
「たまには外で楽しんできたほうがいいよ」
そう伝えると、その時はうなずいてくれても、
**翌日にはまた「行かん!」**と元に戻ってしまう…。
あまりしつこく言いすぎると、
「私を邪魔者扱いして…」
そう言って、自分の部屋に閉じこもってしまいました。
こうなるともう――お手上げ状態です(涙)
🚪職員さんのお迎えにも…笑顔で拒否
「職員さんがお迎えに来てくれたら、行ってくれるかも…」
そんな希望を胸に、お迎えに来てもらいましたが、
「私は家ですることがたくさんあるから行けないの。ごめんなさいね」
私とは違って、笑顔でやんわりお断り。
そんなやりとりが2~3回続き、
職員さんに申し訳なくて…私の方が諦めてしまいました。
💬ケアマネさんの言葉と私の心の疲れ
その後、別の通所サービス施設も紹介してもらいましたが、
結局一度も行かずにお断り。
ケアマネさんからは…
「お母様には、まだ“時期が早かった”のかもしれませんね」
期待していただけに、心が折れたような気持ちでした。
🌧デイサービス拒否から始まった“暗黒時代”と私の心境
この頃の私は、本当に疲れ切っていました。
- ストレスがどんどん溜まって
- 涙が理由もなく出てきて
- まるで長くて暗いトンネルの中にいるような感覚…
今振り返ると、
母には母の世界(生活)があって、
その中で「自分らしくいたい」と思っていたのだと思います。
でもその時の私は、
「少しでいいから、母の介護から解放されたい」
その一心で、母との気持ちのズレが
どうしようもなく辛かったのです。
💡もし今、あなたが悩んでいるなら…
この時期は、私にとって“暗黒時代”の幕開けでした(恐)
もし、今この記事を読んでくださっている方の中に、
- 「デイサービスに行ってくれない…」
- 「どう説得すればいいの?」
と悩んでいる方がいたら、こう伝えたいです。
🌱うまくいかなくても、あきらめないで。
タイミングは人それぞれ。
気持ちが変わる“きっかけ”は、きっと訪れます。
🔁そして、1年後の変化
あのとき「もう二度と行かん。家が一番いい!」と言っていた母ですが――
1年後、あるきっかけで再びデイサービスに通うようになります。
👉 この続きはこちらの記事でお話ししています。
ぜひご覧ください。
🎥参考になった動画のご紹介
デイサービス拒否について、この動画がとても参考になりました。
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